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済州牧官衙は、高麗時代から朝鮮時代まで済州島のすべての行政を司って処理した機関だ。

済州牧の李衡祥が済州島内の町を描いた画帖「耽羅巡歴図」(宝物第652-6号)など、古文献を土台に復元された済州牧官衙では、済州の古い建物の様子を観賞しながら、板飛び、投壺などの伝統民俗遊戯体験を楽しめる。

済州牧官衙内にある観徳亭は、済州に現存する建物の中で最も古い建物で、済州の歴史の中心といえる。観徳亭内部へ入ると、大梁に描かれた十長生図、赤壁大捷図、大狩猟図など7点の壁画を観賞できる。

済州牧官衙を訪れたなら、観徳亭に上がって済州都心の全景を眺めてみよう。特に、静かで個人的な傾向が強い論理的な思索家タイプの方には、日暮れ時の観徳亭がおすすめだ。暖かな色合いの照明が丹青を照らし、ほのかに沈んでいく夕焼けの寂しげな雰囲気に自然と酔いしれる。

済州牧官衙からさほど遠くない場所、歩いて5分の距離に韓服レンタル店がある。済州牧官衙の望京楼裏の石垣と小学校の間の道を進んで行くと、「ポエム、スタジオ・ヒュ」が現れる。スタジオには、民画や花房の大きい赤い花の木が描かれたフォトゾーンが設置されている。韓服の雰囲気をさらに際立たせる多彩な小物も揃っており、古風なムードを演出できる。

伝統的な印象が濃い古いスタイルの韓服から、多彩なカラーの衣装、繊細な刺繍、金箔装飾が施されたトレンディな韓服まで揃っており、選ぶのも楽しい悩みになる。  

▶住所 : 済州市中央路8キル2、1階

▶営業時間 : 毎日10時～18時

済州民族史歴史博物館では、思索と分析を好み楽しむ戦略家の目を輝かせる光景が広がっている。

済州の神話から、済州島の形成過程、済州の人々に関する民俗資料、そして済州の海に生息する生物について知ることができる。済州海展示館には、海洋生物の標本に直接触れられる体験コーナーもあり、子どもたちにも人気だ。 

教科書や本でだけ見た内容を直接目の当たりにしてリアルに感じて疑問を解決できる場所で、済州島に対する理解を深められる。

▶住所 : 済州市三姓路40

▶運営時間 : 9時～18時 (毎週月曜日休館)

甘いデザートブームが続いている。ケソンジュアクや薬菓がその代表といえるだろう。済州にも、ジュアクや薬菓に劣らない甘い伝統デザート、キルムトク(油餅)がある。キルムトクは、そば粉や米粉を練って星の形の型で固めた後、油で焼いて砂糖をまぶした餅で、済州島の伝統料理だ。

ヒョソントッパンでは、済州の食材と天然原物の色素を使用した五色キルムトク作り体験をできる。ビーツ、カボチャ、デコポン、青いクチナシの実を用いて、独特なカラーのビジュアルで視線を魅了する。餅を手で練って味わう甘い済州式伝統デザートは、済州を訪れる観光客に特別な経験を提供するだろう。

また、ニンジン、ゴボウ、ビーツ、デコポンと紅茶を混ぜて作った「済州を盛り込んだ茶」は、餅にぴったりなだけでなく、ヘルシーで消化にも良い。 

▶住所 : 済州道済州市七星路キル41、1階

▶営業時間 : 毎日12時～20時

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