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漢拏山を覆う真っ白な雪が、季節の深まりを知らせる。海で囲まれた暖かい済州は氷点下を下回らないが、漢拏山の頂上部は、冬に満ち溢れて季節の魅力を放つ。雪が降るとさらに美しい漢拏山は、雪花トレッキングを心待ちにした人々で賑わう。漢拏山のトレッキングコースは、霊室（ヨンシル）、オリモク、城板岳（ソンパナク）、観音寺、ドンネコの5つのコースがある。このうち霊室（ヨンシル）は、広々と開けた山並み、切り立った雄大な奇岩絶壁、屏風岩が広がり、立体感あふれる風光を誇っている。奇岩絶壁の霊室（ヨンシル）奇岩は、瀛洲十景にもあげられるほど美しい。

▶ 霊室（ヨンシル）コース : 霊室（ヨンシル）休憩所➛屏風岩➛ウィッセオルム避難所➛南壁分岐点（5.8km）

雪が降る日、済州島民たちは1100高地を訪れる。1100道路は韓国の国道の中で最も海抜が高いため、車に乗りながら1100高地で雪に覆われた漢拏山の魅力を満喫できる。ここは冬になると、自然が作り上げた小さな雪そりゲレンデになり、子どもたちだけでなく家族みんなの冬の遊び場として人気を博す。

冷たい冬の風に鼻がツーンとする季節だが、船に乗って楽しむ島旅行は、冬の旅だけが与えてくれるロマンと醍醐味で溢れている。<ビヤンド（飛揚島）>翰林港で渡航船に乗って15分で行けるヒョプチェ（挟才）海水浴場の向かいにある小さな島だ。ゆっくりと海岸線に沿って、島を一周するのには2時間ほどかかる。港で降りたらレンタル自転車があるので、自転車に乗って悠々とひと回りするのがおすすめだ。 

▶ 翰林港の渡船待合室 : 済州市翰林邑翰林海岸路196

<マラド（馬羅島）>は、韓国最南端にある島で、ウンジン港から30分でたどり着く。素晴らしい景色とともに海洋資源が豊かで、島全体が天然記念物に指定されている。島はさほど大きくなく、冬でも気軽に散歩でき、海鮮がふんだんに入った温かいヒジキチャンポンを一杯楽しめば、目と口が楽しい旅になること間違いない。

▶ カパド（加波島）・マラド（馬羅島）定期旅客船待合室 : 西帰浦市大静邑最南端海岸路120

▶ マラド（馬羅島）行き旅客船 : 西帰浦市大静邑松岳観光路424 マラド（馬羅島）

通りを歩いているだけでも食欲がそそられる都心、現地人が認める老舗から、通りの至る所にある素敵な空間とカフェ、ホットプレイスが立ち並ぶ元都心。ここの夜を隅々まで照らす夜間美食ブランド「食欲がそそられる都心」おすすめのひとり旅・ひとりご飯スポットをご紹介する。済州のグルメといえば欠かせない場所が一か所に集まっている。済州を代表する伝統市場であるトンムン（東門）市場の夜市、黒豚特化通り、50年以上の長い歴史を持つ西埠頭名品刺身店通りとともに、元都心のニューローカルをリードするグルメ店だ。

済州でだけ味わえる手作りビールを楽しみたければ<マッグパイ・ブリューイング（Magpie Brewing）>、一人でも食べやすい美味しいおつまみが人気の日本料理レストラン<チョリ>、ドバイホテル出身の若いディレクターが料理するひとり酒居酒屋<ユメ>、観光客の悩みも聞いてくれるウィスキーバー<ムッシュナイト>、リーズナブルな価格と価格に対する心の満足度を満たすアメリカンチャイニーズフードを味わえる<BOB>など、「食欲がそそられる都心」へ行けば、孤独な美食家ではなく愉快な美食体験を楽しめる。

自分のための旅で直接作る陶磁器を自分にプレゼントしてみてはどうでしょう？済州の土で作る陶芸体験を通じて、複雑な気持ちを脱ぎ捨てて、指先に集中して思索と思惟を楽しむ癒しのひとときを満喫してみよう。

表善面城邑里にある陶磁器工房「ソンジ陶芸」は、25年にわたって伝統陶磁器体験を行ってきた「ナ・ミョングォン陶芸家」が運営する工房だ。素焼きされた粘土に模様や絵を描き、コップ、湯沸かし、皿などを作る。不器用で上手くできなくても、自分だけの作品を作りながら面白さと達成感を得られる意味深い機会になるだろう。済州市内には、第10回大韓民国甕器公募展で大賞を受賞する栄誉に輝いた「カン・スンチョル作家」の工房<ダムファホン>がある。呼吸する済州の甕器について理解できる体験クラスを運営しており、器、コップ、花瓶など実用的な甕器作品を作ることができる。

済州らしさが宿る小さな村で、憩い、留まり、ゆとり、やさしさを感じて、自分自身を満たす旅を楽しんでみよう。賑やかな場所ではなく、村に隠れたストーリーを求めて、冬が最も似合う村をご紹介する。ツバキ村と呼ばれる西帰浦市新興2里は、在来種ツバキを見られる場所で、冬になると村の道が赤く染まる。あちこちの路地で咲き誇るツバキの華やかさと村の静かな雰囲気が調和を織りなし、ロマン溢れる冬の旅を味わせてくれる。村の住民がツバキを直接手入れして、独自で体験プログラムを運営している。

新興2里ツバキ村は、旧左邑細花里とともに、2023年第3回国連世界観光機関（UNWTO）より最優秀観光村に選ばれた。細花里は、人類無形遺産の海女、重要農業遺産のパッダム（畑を囲む石垣）を保有する村で、本物の海女サムチュンと海に潜って海女文化について学べる海女体験学校を運営している。

「憩い」がある旅の中で、さまざまな学習プログラムに参加する「ラーニングホリデーin済州」、済州の固有性が宿る冬にふさわしい伝統体験をご紹介する。ひとり旅で知的好奇心を満たしてくれる特別な学びを通じて、本当の済州らしさの価値を体験してみよう。

済州で大韓民国食品名人が伝統方式で醸したコソリ酒を楽しめる唯一の場所、キム・ヒスク名人の<済州スルインヌンチプ>では、酒造り材料の中核となる麹を醸して、済州の伝統発酵飲料ポリシンダリを作る体験を実施している。国際スローフード「味の箱舟」に掲載された済州伝統滋養食の「クォンヨッ（きじ飴）」を体験できる場所、済州郷土料理の匠カン・ジュナムの済州民俗食品<サウォレクォン>では、クォンヨッ（きじ飴）作り体験を実施している。<アン・ボクチャ名唱の済州の声>では、済州の民謡に溶け込んだ済州の人々の物語を学べる。済州の民謡を歌って、その中に込められた済州の文化と昔の済州の様子を描いてみる体験クラスを提供している。

伝統建築から近現代建築物まで、西帰浦の隅々に散在する建築資源をもとに、済州の文化、歴史、人々のストーリーが込められた建築文化紀行をご紹介する。ただの建築物ではなく、自然の美しさとともに都市の風景となる建築コースを鑑賞して、さらに豊かな旅を楽しんでみよう。

冬でも暖かな緑とともに済州の茶文化を体験できる茶畑探訪<緑茶畑紀行>、イ・ジュンソプの軌跡と文化芸術作品に触れられるコース<イ・ジュンソプと芸術家の道>、冬の海を眺めながら思索を楽しむのにもってこいの<西帰浦映画ロケ地>、朝鮮時代の旌義県の昔の面影と伝統家屋が残る<済州民俗探訪>、世界的な建築家が済州島に残した作品<安藤＆伊丹>コースは、建築の中に記録された暮らしと物語を鑑賞して楽しめる。

済州の冬の特産品みかんで作った健康なグルメ「クァジュル」は、済州式の韓国伝統菓子だ。みかん汁を入れて作った生地を油で揚げた後、水飴を塗って粟のポン菓子をつけて作る。クァジュル作り体験は、<ハヒョサロン協同組合>などで楽しめる。みかん汁を入れたクァジュルは、さっぱりとした味が人気だ。 

▶ ハヒョサロン協同組合 : 西帰浦市孝頓循環路217-8

<ハレカムギュルチョムパン協同組合>では、済州で慶事・弔事や祭祀を執り行うときに欠かせなかった「デコポンサンウェトク」作り体験を楽しめる。デコポンを入れて作ったサンウェパンは、腰のある食感と噛めば噛むほど口中に広がるほのかな甘味が絶品だ。ひとり旅も甘く！さわやかなエネルギーを放つオレンジ色で甘酸っぱい味を誇る済州みかんとともに、ささやかで幸せなひとときを楽しもう。

▶ ハレカムギュルチョムパン協同組合 : 西帰浦市南元邑下礼路272

ひとり旅でも美味しい食事は欠かせない。済州には、1人でも楽しめるひとりご飯が多い。冬の寒さに縮んだ心と体を癒してくれるスープ料理、豚肉をじっくり煮込んだ滋養食をご紹介する。

<豚肉入りホンダワラ（海藻）スープ>の主材料となるホンダワラは海藻類で、カルシウムと無機質が豊富な健康食品だ。豚の骨と肉をじっくり煮込んだスープにホンダワラとソバを溶いて、スープにねばりを加えてさらに煮込む。他におかずがなくても、濃厚なスープ一杯で冬の寒さを十分に吹き飛ばせるほど腹持ちがいい。<肉にゅうめん>は、済州道を代表する郷土料理で、豚をじっくり煮込んでスープにゆで肉をのせた料理だ。昔から済州では、家族や村のさまざまな行事を執り行うときに豚が用いられた。豚を1匹捕まえて、残った骨と肉はすべて大きな鍋に入れてじっくり煮込み、麺を茹でて一緒に食べたことから始まった。済州島にはどこでも肉にゅうめん店があり、三姓穴周辺には肉にゅうめん専門食堂が密集した通りが形成されている。

2023年12月30日から1月1日までの3日間、城山日出峰にて、<城山日の出祭り>が開催される。12月31日城山日の出希望パレードイベントを皮切りに、ミュージックフェスタ、カウントダウンレーザーショーが午前0時まで行われる。1月1日早朝には、城山日出峰の早朝登山を楽しめる。初日の出を見に城山日出峰を登ってみよう。高く登れば登るほど、さらに前進する力を得られる。心の荷物は少しずつおろして、ポジティブエネルギーで自分を満たそう。

新年初日の1月1日、中文穡達海水浴場では、自称人間ペンギンを自負する人々が健康と無病長寿を祈って冬の海に飛び込む。<西帰浦冬の海国際ペンギン水泳大会>は、一種の克己体験で、希望に満ちた新年を祈願する人々の強い精神力を鼓吹させる冬のイベントだ。