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エノキはニレ科に属する木で韓国、日本、中国などに分布している。韓国の南部地方ではポクナム、ポグナムなどと呼ばれる。木が非常に大きく育って昔から風水地理説に従って村の気が弱い所に気を加える裨補林や風を防ぐ防風林を作るため多く植えられた。明月エノキ群落は北済州郡翰林邑中東村を流れる川の両側にあり、100余本のエノキとムクノキがある。その中には長さ13m、まわり5m内外の大きい木も 10本ほどある。エノキ群落は50年前にできたと考えられるが群落地にはクストイゲ、グミなどもみられて壮厳な景色を醸し出している。明月里は昔から士の村として知られて隣近の儒生がここで風流を楽しんだため川辺の樹木がよく保護されたと思われる。今も谷の木の陰で詩を詠みながら遊んだという明月台が残っており、明月台の横には半月形の石橋が綺麗な小川と共に風雅な趣きを醸し出している。明月エノキ群落地は古代の植物相を推測するのに重要な資料としてその生物学的な価値が高いため記念物と指定して保護している。